wowpassとは何か。
今回は、韓国旅行歴4年の私からみたwowpassについての詳細な解説です。
wowpassとは何かの答えとして、1フレーズでいうと「T-money内臓のプリペイドカード」と言えるでしょう。
具体的には以下の疑問についてお答えしています。
結論を先に述べると、wowpassカードのみでの韓国旅行は現状不安定です。ただし、このカードをメインカードにして、別で予備用のクレカをもう1枚持っていくというのはありです。その理由について、この記事で解説をしています。
wowpassのメリット
1. 円をチャージするとウォンに両替されてチャージ
wowpass専用の無人両替機で、日本円を入れると、ウォンとして両替されてチャージされます。
それの何がメリットかというと、決済時の海外事務手数料がゼロということです。そもそも、ウォンがチャージされている状態ですので手数料ゼロという訳ですね。ですので、このカードを利用する場合に私たちが負担するのは、両替機でチャージする時にかかってくる両替費用のみということになります。
日本発行のクレジットカード・デビットカードで海外決済する場合、決済の度に、海外事務手数料を支払う必要がありました。その問題をこのカードは解決してくれます。
2. 交通カード(T-money)としても使用できる
韓国で電車やバスを利用する際にT-moneyカードというのがあります。
wowpassにはT-money機能がついていますので、このカードを改札でタッチすると電車やバスに乗れるというわけです。
チャージ方法が少し複雑ですので、このカードの詳しい仕組みはもう少し下に書いていますので、読み進めてください。
3. 両替レートが良い
公式でもアピールされていますが、銀行、空港、両替所よりもお得ですとのことです。たしかに、無人両替機ですので、安くできているのかなと思います。実際にレートについては比較しなかったのでわかりませんが、しらべた所、実際にお得なレートだそうです。
4. 決済履歴がすぐに確認できる。
これ、実は便利です。使いすぎの問題とか、決済が間違っていないか等クレジットカードでは分からなかったことがすぐに確認できる便利さがあります。
しかもwowpassの場合、ホーム>お支払い履歴>見たい履歴タップをすることで、決済した場所の情報や電話番号なども確認できます。
タクシーで携帯を忘れてしまった場合でも、例えば友達の携帯を借りて、wowpassアプリを代わりに使わしてもらい、決済履歴を確認すれば、連絡することもできます。
5. 決済時のタイムラグがない
これ、日本発行(海外発行)のクレジットカードですと決済する時に遅いことがあるのです。特にタクシーなんかは、決済する時にかなり時間がかかる場合があります。
しかし、このカードの場合、ウォンをチャージしており、韓国内発行カードですので、決済の際にとてもスムーズに決済できるのがポイントだとおもいます。
wowpassのデメリット
1. PINが設定されていない
デメリットの1つ目は、カード決済時の暗証番号であるPINがこのカードには設定されていないという事です。以下のツイートをご覧ください。
みなさまもクレジットカードを使う方なら感覚的に分かると思いますが、
決済する時には、①PINの入力が求められる場合、②サインを求められる場合、③何も求められない場合の3パターンがあります。③はサインレス契約といって、事業者とカード会社の間で決まりがあるのですが、KTX(韓国の新幹線)の場合、5万ウォン以上の決済時に①PINを入力する必要があります。
しかし、wowpassにはPINコードが設定されていない為、wowpassでKTX購入はできないという仕組みです。
(参考記事:「クレジットカードのサインレス決済は加盟店の契約次第!詳細を解説」 https://www.a-tm.co.jp/top/creditcard/creditcard-hajimete/creditcard-how-to-pay/sign-less-creditcard/)
この問題があることが、私がwowpassのみでの旅行をお勧めしていない理由です。
おそらく、PINの入力をする場面はそこまで多いとは限りませんが、PINコード入力が必要な際に、wowpassが使えないのは唯一問題があると思います。
補足です。韓国でPIN入力をすることはほぼ無いといっても良いです。
その為、wowpassでの旅行もいいと思いますが、あくまで、wowpassのみでの旅行はおすすめしていないという事ですので、誤解のないように補足しました。
2. 現金チャージのみ
現金チャージのみというのが、少し不便だなと個人的には感じました。
WISEというカードですと、デビットカードや銀行からの送金でウォンに両替することができるので。
しかし、WISEの場合は韓国の会社が発行しているカードではないからなのか決済エラーが多発するというデメリットがあるのが難点です。そう考えると韓国で使うとすればWISEよりかはwowpassなのだと思います。
3. T-moneyとwowpassカード支払いが間違えられる
こちらのカードはt-moneyカードとしての機能も内蔵されていますし、wowpassプリペイドカードとしても使えます。なので、決済時にt-moneyで決済するのかカード決済をするかの意思表示をしないと間違って決済される場合もあります。例えばタクシーの場合。タクシーはT-moneyでの決済もできますし、カード決済も可能です。
なので、
wowpassプリペイドカードとして決済したい⇒クレジットカードと伝えましょう。※
T-moneyとして決済したい⇒T-moneyと伝えましょう。
※実際はクレジットカードではないですが、誤解を生まないためにクレジットカードですと言った方が良いでしょう。(クレジットカードは韓国語で”シニョンカドゥ”(신용카드))
おすすめのwowpassの使い方
以上を踏まえた、私が考えるおすすめの使い方は、旅行中のメインカードとしてこちらを利用し、
念のために別のカードを1枚・2枚持っていくという方式です。詳しくはこちらの記事でも解説しています!別の記事を読むのが面倒だという方に向けて要約すると、
保険が自動付帯のエポスカードを1枚とWowpassという組み合わせが最強です。
(2023年からは、利用付帯になりました。その為、韓国に行くまでの飛行機やバスなど交通手段をエポスカードで支払った場合のみ保険が適用されます。)
ちなみにエポスカードについての詳しい説明は公式サイト(下のバナー↓)が参考になると思います!
※2023年10月を以って、エポスカードの保険自動付帯は終了します。
ただ、旅行に行く際の新幹線や飛行機などをエポスカードで購入すれば、その旅行中は保険適用になるので、優良カードであるに変わりはないですね。
wowpassをメインカードにする理由は、決済手数料がかからないという点と、wowpass決済の特典が得られる場所(オリーブヤングやCUコンビニ)での決済をするとキャッシュバック特典を受けられるというメリットがあるからです。
namaneとwowpassとt-moneyの違い
詳しくは別記事でまとめます。簡単に言うとこういう違いがあります。
- wowpass⇒電車・バス・タクシー・カードICチップ決済可・日本円でもチャージ可
- namane⇒電車・バス・タクシー・カードICチップ決済可・ウォンでのみチャージ可
- クレジットカードチャージも可
- t-money⇒電車・バス・タクシー・コンビニでは決済可
つまり、t-moneyはそもそも交通系ICカード(ICOCA・SUICAと同じ)です。
そして、t-moneyが内臓されているのが、wowpassとnamaneです。
wowpassは日本円を入れてもチャージできます。即時両替されてウォン残高として貯まります。
namaneは、韓国ウォンを入れてのみチャージが可能です。
namaneのみの特徴として、好きな写真・画像をカードに印刷できるという点があります。
wowpassの発券・チャージ・使用方法まで
発券方法
まずは発券方法です。
新規カードを発行をタッチ
チャージする通貨も複数から選べます。
パスポートを読み込ませます。
wowpassメンバーシップに加入します。
事前登録のキャンペーンに参加していた方は、メンバーシップ入会費が無料になりますので、忘れずにクーポンコードを入力してください。
ウォン残高にチャージしたい金額を日本円で入金します。これはwowpass本体の方にチャージされます。
お金を入れると、カードが出てきます。これからカードの有効化を行っていきます。
両替機下の取り出し口から、wowpassカードが出てきます。
上品な仕上がりですね。
青い封筒から取り出して、カードを挿入しチャージします。
合図に応じてカードを抜けばチャージ完了です。
これでwowpass本体にはチャージ出来ましたので、プリペイドカードのように利用可能です。
交通機関で利用するには、この後で、t-moneyチャージ機でウォンをチャージする必要があります。
詳しくは下に書いています。
チャージ方法
チャージ方法は2つです。①wowpass本体(プリペイドカードのように)にチャージする場合と、②内臓されているT-moneyの方にチャージする2パターンあります。
①円でチャージ(wowpass本体に)
専用両替機で円をチャージした場合、自動でウォンに両替されて、カードのプリペイドのウォン残高に貯まります(wowpass本体)。
残高確認は、アプリのホーム画面に表示されています。少ないですね。
②ウォンでチャージ(内臓T-moneyに)
ウォンでのチャージというのは、交通ICカードとして利用する為に行います。
T-moneyチャージ用の機械を利用して、ウォンでチャージすればOKです。
現金のみだった時代のICOCAやSuicaのようなイメージです。
ちなみに、交通ICカードとして利用するためにはウォンのみチャージ可能なので覚えておきましょう。
なお内臓T-moneyの残高確認は、アプリを通じて可能です。👇(ホーム>T-money残高>カードをスマホにかざす)
使用方法
まずはじめに、使える店ですが、カード決済可のお店であれば利用できます。
海外発行クレジットとは違い、使えない・決済エラーということは一度もありませんでした。
具体的な使用方法は、上にあげた方法でチャージを済ませていれば、あとは普通のカード決済と同じなので、説明は割愛します。
覚えておくと便利なポイントとして、カードを紛失した時に一時停止できる機能があります。(ホーム>設定>カード管理>一時停止)
設置場所
設置場所はどんどん追加されています。元々はソウルだけでしたが、最近釜山にも4か所追加設置されました。調べたところ、仁川空港にはまだ設置されていません。(2022年10月27日現在)
ちなみに主要な場所は以下の通りですが、詳しくは公式サイトよりご確認ください。
⇒https://www.wowexchange.net/exchange/location/list?lang=ja_JP
まとめ
さいごに、wowpassがどういうものかをおさらいすると
以上です。もし分からないことがあれば、コメントを書いてください!Twitterで@メンションつけて質問して頂けますと12時間以内に回答します!
コメント